BlackBerryとサイランスのシナジーが顧客企業に信頼をもたらす

By Malcolm Harkins

本ブログ記事は、2019年2月20日に米国で公開された抄訳版です。原文はこちらからご覧頂けます。

米国時間2月21日、BlackBerryはサイランスの買収を完了したことを 発表しました。人工知能(AI)セキュリティのパイオニアと、安全かつ強力な通信企業の統合によるシナジーは、相互接続が進むこの世界の道しるべとなり、より強固なセキュリティをもたらすことになります。

分岐した経路、1つの目的地

30年以上にわたって、BlackBerryは、セキュアな通信製品とサービスの信頼できるパートナーとしての評判を獲得し、モバイルワーカーや各地に分散した従業員向けセキュリティソリューションのリーダーとして認知されています。そして、BlackBerryのブランドの信頼性は高まり、日々の生活の効率性を高める自律走行車から組み込みスマートデバイスまで、最先端のテクノロジーを早期に採用することができました。実際、BlackBerryは現在、G7諸国とFortune 100企業全てにおいて、セキュアな通信のための事実上のプラットフォームとなっています。

BlackBerryは、6年前に創立したスタートアップ企業であるサイランスに、対照的な強みを見出しました。サイランスは、エンドポイントの保護と対処の市場を改革するために、AIを活用した高度な数学アルゴリズムによる効果的なソリューションを定義しました。サイランス誕生前、セキュリティ専門企業は、被害が生じる前に攻撃者を制圧するという考えを放棄し、業界全体で侵害後の防御のアプローチに追従していました。ただし、このことが今日繰り返し生じている重要なシステムへの侵害に度々、繋がっていました。サイランスは、このパラダイムを覆し、事前に防御するセキュリティ対策が可能であるだけでなく必須であるという確信を持って臨んできました。

業界における相乗効果の例:医療業界

BlackBerryとサイランスの両社は、それぞれ独自の方法で、あらゆる場所の人々とそのデータを保護するという情熱と使命を掲げる企業です。医療業界におけるそれぞれの取り組みは、両社の合併によって生じうる膨大な機会を示す一例にすぎません。

初めに、悪性黒色腫(メラノーマ)に対するBlackBerryの挑戦について説明します。悪性黒色腫の治療のために、オーストラリアの医療機関では、毎年約2億100万ドルの費用がかかっています。この病気は、数千人の命を奪い、数百万人の家族を悲しませています。悪性黒色腫の発病率は、世界の他の地域でも増加しています。英国、スウェーデン、ノルウェーのすべてで、患者数は年間約3%増加し、米国は、過去30年間に倍以上になりました。

この傾向を食い止めるために、BlackBerryは、世界クラスの研究、治療、教育プログラムを通じて、悪性黒色腫の予防と治療のパイオニアとなっている先進的な組織、Melanoma Institute Australia (MIA)とパートナーシップを組みました。MIA は、オーストラリア、欧州、カナダのプライバシー規制を遵守しつつ、世界中の研究者が、リアルタイムかつセキュアにデータにアクセスし、共有することができるソリューションを必要としていました。セキュアなコラボレーションプラットフォームであるBlackBerry Workspacesは、医師、研究者、その他のステークホルダーが、セキュアにデータを共有して最新の臨床データに基づいて協働できるようにし、データ漏洩のリスクを減らし、研究の取り組みを加速することにより、このプロセスで重要な役割を果たしました。MIAのErnie White氏は、次のように述べています。「研究ネットワークは拡大し続けているため、(当機関は)研究者がデータの整合性を維持する一方で、規制が厳しい環境で自由に協働できる方法を推進しています。」

サイランスの最前線での取り組みは、BlackBerryとは少し異なります。2017年に発生したWannaCryランサムウェア攻撃は、これまでに報告された中で最大規模のサイバー攻撃でした。数千の被害者と数十万の感染したエンドポイントの中で、英国の国民保険サービス(NHS)における約40軒の病院がこのランサムウェアの攻撃を受け、重要な治療が遅れ、人命が危険にさらされました。

既知および未知の脅威に対するサイランスの先見的な予測防御のアプローチは、ランサムウェアのすべてのサンプルを事前に防御したため、Phoenix Children’s Hospital (PCH)やTufts Medical Centerなどの顧客に予測上の優位性をもたらしました。実際、サイランスの顧客のネットワーク全体は、2015年11月(WannaCryパンデミックの2年近く前)に作成された高度なネイティブAIモデルによって、WannaCryから継続的に保護されました。この結果、サイランスは、常にすべての医療機器を確実に保護することにより、患者が高品質な治療を中断なしで受けられるように、安全なシステム環境を提供することができました。PHCのDaniel Shuler氏は、次のように述べています。「エンドポイントにこれだけの防御が装備されたことで、安心して日々を過ごすことができるようになりました。」

明るい未来

BlackBerryとサイランスの合併により、世界最大規模のAIセキュリティ企業の基礎が形成されます。あらゆる場所の人々とそのデータを保護するという両社に共通する使命は、これまでになく重要性が増しています。デジタル革命の最中で世界が信頼性の危機に直面する今、BlackBerryは、サイランスとの合併により、高い信頼と確かな技術で人命の救助を支援するだけでなく、生活を改善するための次世代のテクノロジーを提供することにも努めます。

BlackBerryは、お客様の信頼を継続的に獲得すべく、専心しています。そして、信頼はBlackBerryとサイランスの相乗効果の中核であり、両社の使命の実現を進めるための基盤と考えています。

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